人物 平賀源内の生涯を振り返る時代長編 諸田玲子さんの『恋ぐるい』を読んだ。単行本刊行時(2002年、新潮社)のタイトルは、『源内狂恋』だったもの。女性の情愛を描くことでは、定評のある諸田さんがどんなふうに江戸の才人・平賀源内を描くのか興味津々だった。平賀源内というと、小学生のこ... 人物市井人情江戸
人物 本多政重という魅力的な武辺者 安部龍太郎さんの『生きて候』を読み終えた。「美しく己の命を使い切れ!」「生き急いでも、死に急いでもならぬ」という養父・倉橋長右衛門の遺した言葉を胸に、戦国から江戸初期を武辺に生き、義に生きた男の半生を描く傑作歴史時代小説。政重は、家康の名参... 人物戦国江戸
人物 江戸町奉行と鳥居耀蔵 江戸の町奉行というと、大岡越前守忠相や遠山左衛門尉景元(遠山の金さん)、根岸肥前守鎮衛(『耳嚢』の筆者)が有名。北町奉行だった遠山の金さんと同時代(天保期)に南町奉行を務めた人物に鳥居甲斐守忠耀(耀蔵)がいる。鳥居耀蔵は、天保の改革を断行し... 2022.10.07 人物捕物江戸
人物 武士の名前と偏諱 海道龍一朗さんの『真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱』を読んでいて、偏諱(へんき)のことが出てきた。『広辞苑』によると、「諱」は名の意味で、貴人などの2字以上の名のうちの1字のこと。将軍や大名などが、家臣の功ある者や元服の際などに名の1... 2020.01.13 人物剣豪戦国
人物 荒木又右衛門と天下騒乱 ようやく、池宮彰一郎さんの『天下騒乱 鍵屋ノ辻』を読み始めた。テレビ東京系の新春ドラマで「天下騒乱 徳川三代の陰謀」を見られた方もいると思う。私は、見逃してしまった。村上弘明さんが荒木又右衛門を演じていたので、見てみたいと思っていたのだが…... 人物剣豪武家江戸