闇仕事

市井人情

裄沢の失踪。行方を追う廻り方同心たちを描く「奉行所小説」

『北の御番所 反骨日録【十一】 霧の中』|芝村凉也|双葉文庫芝村凉也(しばむらりょうや)さんの文庫書き下ろしシリーズ、「北の御番所 反骨日録」の第10弾『ごくつぶし』(双葉文庫)は、ファンの心を鷲掴みにしたままで終わっています。主人公で北町...
お気に入り

吉原を狙う悪い奴らを成敗せよ。大芝居を成功すれば、控櫓に

『圧殺 御裏番闇裁き』|喜多川侑|祥伝社文庫喜多川侑(きたがわゆう)さんの文庫書き下ろし時代小説「御裏番闇裁き」シリーズの第2弾、『圧殺 御裏番闇裁き』(祥伝社文庫)を紹介します。前作『瞬殺 御裏番闇裁き』で、鮮烈な時代小説デビューを果たし...
ミステリー

撞くか、やめるか? 欲に塗れた人間たちを翻弄する運命の鐘

『無間の鐘』|高瀬乃一|講談社『貸本屋おせん』で第12回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞した高瀬乃一(たかせのいち)さん。今度は、『無間の鐘』(講談社)で、第13回日本歴史時代作家協会賞作品賞の候補に選ばれました。本書については、新刊刊行...
単行本

東京新聞で、志川節子さんの『緋あざみ舞う』を紹介

『緋あざみ舞う』|志川節子|文藝春秋2024年7月20日(土)の東京新聞朝刊(中日新聞は7月21日)の読書面の「推し時代小説」のコーナーで、紹介させていただきました。「推し時代小説」は、旬のおすすめの歴史時代小説を紹介するコーナーです。今回...
ミステリー

船宿を営む美人姉妹、その正体は大江戸版キャッツ・アイ

『緋あざみ舞う』|志川節子|文藝春秋志川節子(しがわせつこ)さんの『緋あざみ舞う』(文藝春秋)は、船宿を営む美人姉妹が実は江戸を騒がす「怪盗緋薊」という痛快時代小説です。お店を営む美人三姉妹が実は盗賊だったという設定は、1981年より「少年...