女性 南画と時代小説 乙川優三郎さんの『冬の標(しるべ)』の主人公明世は、東国の八万石のある藩で、大番頭を務める末高家の長女として生まれる。幼い頃から絵を描くことが好きで、十四歳のときに藩内で南画(なんが)を教える青年絵師岡村葦秋のもとに入門する。南画は自由な心... 2019.11.04 女性江戸芸道
女性 再生と希望の時代小説 乙川優三郎さんの『冬の標(しるべ)』を読み始めた。乙川さんは、『霧の橋』で第7回時代小説大賞(平成9年)を受賞してデビューして以来、文学性の高い良質な時代小説を発表し続ける作家の一人である。 デビュー当時は、マスメディアから「第二の藤沢周平... 2019.11.04 女性江戸芸道
江戸 江戸時代の歌舞伎界 松井今朝子さんの『似せ者』は、江戸時代の歌舞伎界から題材をとった、4つの短編小説を掲載している。プロフィールによると、松井さんは早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了後、松竹に入社し、歌舞伎の企画・制作に携わる。のち、フリーとなり、歌... 江戸芸道
江戸 武士の意気地と芸の道 ウェブサイト「時代小説SHOW」を開設して10年が過ぎた。今までに実に多くの方に、サイトを訪れていただいた。かつてメッセージボードを運営していたことがあった(今はサーバーの事情等で行っていない)。その折によく書き込みをしていただいた方に、久... 2019.10.09 江戸芸道
芸道 宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短編(5) 『宗旦狐―茶湯にかかわる十二の短篇 (徳間文庫)』を読了する。表題作の宗旦以外は千家の人々は登場しないが、茶の湯にまつわるものや人に題材をとった佳品ばかり。澤田ふじ子さんの作品の美質が表れた短篇集。「仲冬の月」で描かれた「利休七哲」の一人、... 芸道