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芸道

市井人情

浮世絵師国芳と遠山の金さん

河治和香(かわじわか)さんの『侠風むすめ(きゃんふうむすめ)』を読んだ。河治さんは、『秋の金魚』で第2回小学館文庫小説賞を受賞された、注目の時代小説家。『秋の金魚』では、江川太郎左衛門配下の二人の男の間で、恋に悩む女性を主人公に配して幕末か...
ミステリー

狩野派の奥絵師がヒーロー

翔田寛(しょうだかん)さんの『眠り猫』を読んだ。サブタイトルに「奥絵師・狩野探信なぞ解き絵筆」と付けられているように、徳川家に仕える奥絵師狩野探信守道が主人公。探信は、徳川幕府最初の御用絵師、狩野探幽の直系で、鍛冶橋狩野家の家柄だ。江戸狩野...
戦国

桃山時代は日本のルネサンス

火坂雅志さんの『利休椿』を読んでいる。豊臣秀吉の時代に活躍した文化人を描く短篇集で、一編一編の読み味がよい。 利休椿 (小学館文庫) 作者: 火坂雅志 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2006/10/01 メディア: 文庫 この商品を...
人物

読み終わった後、将棋を指したくなる時代小説

湯川博士さんの『大江戸将棋所 伊藤宗印伝』を読み終えた。江戸中期に活躍した将棋五世名人伊藤宗印の生涯を描く、この時代小説の最大の特徴は、当時の棋譜を33点も掲載し、駒の動きも解説している点だ。リアリティと臨場感に満ち、棋譜を通して、その時代...
江戸

将棋に懸ける男たちを描く時代小説

湯川博士(ゆかわひろし)さんの『大江戸将棋所 伊藤宗印伝』を読み始めた。江戸中期の将棋五世名人伊藤宗印の波乱の生涯を描く異色の時代小説。作者は、『将棋ジャーナル』(休刊)編集長を経て、将棋に関する著書を多数発表されている方で、将棋ペンクラブ...