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時代

人物

武士の名前と偏諱

海道龍一朗さんの『真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱』を読んでいて、偏諱(へんき)のことが出てきた。『広辞苑』によると、「諱」は名の意味で、貴人などの2字以上の名のうちの1字のこと。将軍や大名などが、家臣の功ある者や元服の際などに名の1...
人物

恋川春町と桜田門外の変

『其の一日』を読み終える。「立つ鳥」をはじめとする四編とも佳品ぞろい。「蛙(かわず)」は、四千石の旗本藤枝外記教行(ふじえだげきのりなり)と妻弥津、先代当主の妻で教行の義母本光院の三者の関係がスリリングで、時代小説にラブロマンスの要素を持ち...
幕末維新

運命を変えた一日を描く傑作

諸田玲子さんの『其の一日』を読み始める。第二十四回吉川英治文学新人賞(平成十五年度)受賞作品である。 同賞の受賞者で時代小説系の作家には、宇江佐真理さん(第二十一回『深川恋物語』)、東郷隆さん(第十五回『大砲松』)、宮部みゆきさん(第十三回...
幕末維新

中村彰彦さんと新選組

中村彰彦さんというと、会津藩をテーマにした時代小説の第一人者というイメージが強い。『新選組秘帖』の巻末に収録された東京大学教授の山内昌之さんとの対談「新選組と日本精神」の中で、歴史作家としての処女作は「明治新選組」で、これを出発点にいろいろ...
幕末維新

今日から時代小説三昧

今日から会社が年末年始休暇に入る。年末年始用に買い置いた本を読みたいところだが、家の用事を片付けなきゃ。年賀状も書かなきゃ、新しい年になってしまう。あせる気持ちを抱えながら、読み始めたのは、中村彰彦さんの『新選組秘帖』。 明治以降の生存説が...