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時代

幕末維新

佐伯泰英さんが描く幕末に期待

佐伯泰英さんの『風雲 交代寄合伊那衆異聞』を入手した。千四百十三石の旗本ながら参勤交代を義務付けられている、信州伊那の座光寺(ざこうじ)家。その若き当主座光寺藤之助為清を主人公とする剣豪小説シリーズの第三弾になる。 このシリーズで注目したい...
幕末維新

井伊直弼と近江商人

幸田真音さんの『あきんど 絹屋半兵衛』(上・下)を読了した。読み始める前、単行本刊行時のタイトル『藍色のベンチャー』のままのほうがいいのではないかと思っていたが、最後まで読んでみると、改題した訳が納得いった。 幸田さんは、『小説ヘッジファン...
室町

地味ながら圧倒的な迫力の農民時代小説

岩井三四二さんの『月ノ浦惣庄公事置書』を読み終えた。歴史的なヒーローは誰も登場しない、時代も室町中頃でなじみが薄く、土倉とか問丸、土一揆と聞いてもピンとこない。舞台は近江の琵琶湖北端の村で、農地をめぐる隣村との争いを描いた、おそろしく地味な...
室町

岩井三四二さんと室町時代小説

なぜか、室町時代を舞台にした時代小説に惹かれる。とくに籤引きで選ばれた六代将軍・足利義教の時代は気になる。岩井三四二さんの『月ノ浦惣庄公事置書(つきのうらそうしょうくじのおきがき)』は、正長元年(1428)十一月、ちょうど義教が籤引きで将軍...
幕末維新

ハナミズキ、咲く

いつも通勤で通る歩道に、ハナミズキとサルスベリが街路樹として植えられている。桜が散って寂しくなったなあと思っていたら、ハナミズキの白い花が咲き出した。路傍のクルメツツジも一緒に咲き始めて、紅と白のコントラストが美しい。しばらくの間、通勤が楽...