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時代

平安

「小説新潮」と山本周五郎賞

「小説新潮」7月号で、山本周五郎賞記念特集をやっていた。第十九回山本周五郎賞は宇月原晴明さんの『安徳天皇漂海記』である。文芸評論家の縄田一男さんによる受賞者インタビューも掲載されている。宇月原さんの作品は、気になりながらも未読。これを機会に...
戦国

文春文庫の新刊より

『桶狭間の勇士』(中村彰彦著、720円)桶狭間の戦いで今川義元の首級を挙げた毛利新介と服部小平太の二人を通して、信長と秀吉を描く歴史長編小説。今川義元を討った信長の家臣の数奇な運命に食指が動く。桶狭間の勇士 (文春文庫)作者: 中村彰彦出版...
幕末維新

榎本武揚さん、嫌っていてゴメンナサイ

佐々木譲さんの『幕臣たちと技術立国』を読んだ。日本の近代化に命を懸けた三人の幕臣を描いた歴史読み物である。明治維新が近代の「夜明け」という従来の通念に対して、開国に始まる幕末にすでに近代は始まっていたという著者の論旨が新鮮で、かつ理解しやす...
人物

江川太郎左衛門英龍と鳥居耀蔵

佐々木譲さんの『幕臣たちと技術立国』を読み始めた。幕末、近代化へ向けて活躍した開明思想をもつ3人の幕臣の事跡を綴った読み物である。明治維新ではなく、開国を期に近代化が始まったという視点は、新鮮であり、かつ十分納得できる。海防や高性能な溶鉱炉...
幕末維新

幕末期に活躍した三人の技術系幕臣

江川太郎左衛門の家臣たちが描かれた『秋の金魚』(河治和香著)を読んだ後、幕末期に日本の近代化を推し進めた技術系の男たちがいたことを知った。そして薩長土の藩士ではなく、そのほとんどが幕臣であった。日本の近代が始まったのは、つまり夜が明けたのは...