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時代

作家

山本兼一さんが第140回直木賞受賞

山本兼一さんが『利休にたずねよ』で第140回直木賞を受賞された。山本さんと担当された編集者、および関係者の皆さんに心より祝福したい。山本さんは、『火天の城』や『戦国秘録 白鷹伝』など、戦国時代の宮番匠(宮大工)や鷹匠といった一流技術者を主人...
ミステリー

利休の恋と死が紡ぐ、時代を動かした美学

山本兼一さんの『利休にたずねよ』(PHP研究所)を読んだ。作者の山本さんは、安土城を作った男を主人公にした『火天の城』で松本清張賞を受賞し、直木賞候補にも選出される、新作が最も注目される時代小説家の一人。戦国時代のテクノクラート(第一級の工...
捕物

明治の「かわせみ」を読む

『華族夫人の忘れもの』が発売されたのを機に、遅ればせながら、『新・御宿かわせみ』を読んだ。江戸の「御宿かわせみ」の最終巻である、『浮かれ黄蝶(うかれきちょう)』も読んでいなかったこともあるが、登場人物たちの変貌ぶりに、幕末維新の激動ぶりを改...
市井人情

幕末の大坂を舞台にした傑作時代小説

城野隆(じょうのたかし)さんの『一枚摺屋(いちまいずりや)』を読んだ。第十二回松本清張賞の受賞作であるこの作品は、幕末の大坂を舞台に、一枚摺屋(瓦版屋)が殺された父の敵を求めて活躍する痛快時代小説。一枚摺屋 (文春文庫)作者: 城野隆出版社...
伝奇

スケールが大きな伝奇時代小説『国禁』

上田秀人さんの『国禁』を読んだ。幕府奥右筆組頭の立花併右衛門と、立花家の隣家の次男で剣術遣いの柊衛悟が活躍する「奥右筆秘帳」シリーズの第2作目である。国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳)作者: 上田秀人出版社/メーカー: 講談社発...