伝奇 スケールが大きな伝奇時代小説『国禁』 上田秀人さんの『国禁』を読んだ。幕府奥右筆組頭の立花併右衛門と、立花家の隣家の次男で剣術遣いの柊衛悟が活躍する「奥右筆秘帳」シリーズの第2作目である。 国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 講... 伝奇幕末維新痛快
幕末維新 将軍家御典医の娘を通して幕末・維新の活写する読み物 安藤優一郎さんの『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』を読んだ。将軍家御典医(奥医師)の桂川家第七代の甫周国興(ほしゅうくにおき)の次女として生まれた、今泉みねが書いた『名ごりの夢 蘭医桂川家に生まれて』をテキストに、姫さまの見た幕末・維新を... 幕末維新歴史読み物
市井人情 「かわせみ」の江戸も残りわずか 平岩弓枝さんの『小判商人』を読んだ。『新・御宿かわせみ』と題して明治編が始まったが、「御宿かわせみ」シリーズの33作目で江戸編で文庫化されていないのは『浮かれ黄蝶』を残すばかりとなった。一つの時代の終わりが近づき、何とも言えない淋しさがある... 市井人情幕末維新捕物
ブックガイド 「歴史街道」と「文蔵」で歴史を楽しむ 久々に「歴史街道」を読む。2月号はNHK大河ドラマで話題の「篤姫」の特集。宮崎あおいさんは、相変わらずかわいい。歴史好きの勘所を押さえた、こういう取り上げられかたをすると、大河ドラマを見たいと思う。 歴史街道 2008年 02月号 出版社/... ブックガイド幕末維新歴史読み物読書・本
ミステリー 新キャラクター入れ歯師登場 和田はつ子さんの『すみれ便り』を読んだ。江戸の歯医者さん、口中医の藤屋桂助が治療に推理に大活躍する「口中医桂助事件帖」シリーズの第5弾である。桂助を房楊枝職人の鋼次と医師の娘・志保が助ける三人のチームワークが心温かくなるシリーズに、新しいキ... ミステリー医療市井人情幕末維新