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江戸

ミステリー

時代小説の超新星

『火裂の剣―助太刀人半次郎 (時代小説文庫)』を読了する。ミステリータッチの剣豪小説である。仇討ちの助太刀の旅に出た主人公半次郎と、玉置が遣う大神流の千手の剣や、薩埵峠を根城にする野伏り阿修羅との対決、大神流刀術の宗家をめぐるお家騒動など、...
ミステリー

薩埵峠と広重の絵

引き続き、『火裂の剣―助太刀人半次郎 (時代小説文庫)』を読んでいる。物語も佳境に入り、ページを繰るのがもどかしくなってきた。 二千石取りの旗本高坂家の隠居新右衛門が異国の刀で何者かに刺し殺された。天流(破天一刀流)の遣い手で浪人の秋月半次...
作家

注目の新鋭女性剣豪作家

最近注目している新鋭の女性作家に秋山香乃さんがいる。新選組を題材に取った作品で活躍している。『歳三往きてまた』や『新選組藤堂平助』など、文芸社という自費出版の版元として有名な出版社から刊行している。 文庫では、ハルキ文庫から『近藤勇 (時代...
伝奇

身長120cm台の将軍綱吉

えとう乱星さんの『ほうけ奉行―若宮隼人殺生方控 (ベスト時代文庫)』を読了。10年近く文庫化を待ち続けた甲斐があった、第1作の『かぶき奉行―織部多聞殺生方控 (ベスト時代文庫)』に匹敵する傑作伝奇小説だ。 徳川五代将軍綱吉の生類憐みの令の時...
武家

肩衝と古九谷

火坂雅志さんの『骨董屋征次郎手控 (講談社文庫)』を読了。幕末の京都、新選組、薩摩藩、加賀百万石、長崎、隠密…と惜しみなく時代小説の面白くなる要素を盛り込んでいる。それらをネタを味付け程度に、骨董という魔道にはまった男たちを描く非常に贅沢な...