2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

単行本

関ヶ原前夜、大津城で。最強の「楯」と至高の「矛」が対決

『塞王の楯』|今村翔吾|集英社今村翔吾さんの長編歴史小説、『塞王の楯』(集英社)を紹介します。本書を手にしたとき、学生時代に漢文の授業で習った、「矛盾(むじゅん)」の言葉の由来となった話を思い出しました。中国の戦国時代、楚の国に、盾と矛を売...
ミステリー

荒木村重vs.黒田官兵衛、二人の武将の推理が戦国を動かす

『黒牢城』|米澤穂信|KADOKAWA米澤穂信さんの長編歴史小説、『黒牢城(こくろうじょう)』(KADOKAWA)を紹介します。これまで、戦国小説でも籠城ものは重苦しく感じて敬遠していましたが、豊臣二十万に包囲された小田原城を描く佐々木功さ...
単行本

壮絶な三木城合戦戦の裏側にあった、ひたむきな生の物語

『もろびとの空 三木城合戦記』|天野純希|集英社天野純希さんの長編歴史小説、『もろびとの空 三木城合戦記』(集英社)を紹介します。戦国の三木城というと、別所長治が信長に叛旗を翻した末に、羽柴秀吉の兵糧攻め、「三木の干し殺し」によって落城した...
古地図

時代小説、時代劇がもっと楽しめる、究極の江戸城探訪ガイド

『知る・見る・歩く! 江戸城』|加藤理文監修|歴史群像シリーズ歴史家の加藤理文監修さんの歴史読み物、『知る・見る・歩く! 江戸城』(歴史群像シリーズ)をご恵贈いただきました。本書は、歴史群像シリーズの大判オールカラーの歴史ムック本です。総合...
単行本

今川、武田、北条、徳川…戦国興亡の舞台、静岡の城の物語

『アンソロジー しずおか 戦国の城』“歴史小説イノベーション”を掲げ作家集団、操觚の会(そうこのかい)に所属する気鋭の作家による、歴史・時代小説アンソロジー、『アンソロジー しずおか 戦国の城』(静岡新聞社)を紹介します。静岡県出身の鈴木英...