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文庫

ブックガイド

吉原を舞台に、凛として生き抜く女性の波瀾万丈の物語

志坂圭(しざかけい)さんの第1回本のサナギ賞優秀賞受賞作品、『滔々と紅(とうとうとべに)』を紹介します。 本書は、ビジネス書出版で知られるディスカヴァー・トゥエンティワンが、文芸に新風を起こすべく立ち上げた新人賞「本のサナギ賞」の第1回(2...
文庫

『文蔵 2014.12』の特集は、ホテル・旅館が舞台の小説

『文蔵 2014.12』(PHP研究所・PHP文芸文庫)は、非日常の空間が物語を巻き起こす!? ホテル・旅館が舞台の小説。 さまざまな人間ドラマが繰り広げられる場としてのホテルや旅館を舞台としたおすすめ小説を紹介しています。小川糸さんへのイ...
剣豪

子育て侍―酔いどれ小籐次の新展開

佐伯泰英さんの『子育て侍』を読んだ。来島水軍流の遣い手で、御鑓拝借で一躍江戸の町の名物人となった、赤目小籐次が活躍する「酔いどれ小籐次留書」シリーズの第七弾である。 子育て侍―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫) 作者: 佐伯泰英 出版社/メ...
ユーモア

茶乙女留主水之介の嫁取り合戦

宮本昌孝さんの『旗本花咲男』の下巻を愉快な気分で読んでいる。上巻は、「殿中放屁御免」の家柄で、諸屁流放屁術の奥義を究めた茶乙女留主水之介の活躍譚を4話連作形式で紹介した。それは、下巻で繰り広げられる留主水之介の空前絶後の嫁取り話へのプロロー...
幕末維新

水戸藩と彦根藩の因縁

遅ればせながら、吉村昭さんの『桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)』を入手し読み始める。時代小説サイトの看板を掲げながらも、真面目な歴史ものが苦手で敬遠していたが、そろそろ幕末の水戸藩と向き合ってもいいかなと思い始めたところだ。 水戸藩というと...