ブックガイド 江戸の商店街「風待ち小路」で繰り広げられる人情小説の逸品 志川節子(しがわせつこ)さんの『春はそこまで 風待ち小路の人々』(文春文庫)は、江戸の小さな商店街「風待ち小路」に集まっている店を舞台にした市井人情小説です。第148回(2012年下期)の直木賞候補作でもあります。 芝神明社にほど近い「風待... 2015.06.16 ブックガイド時代小説
ブックガイド 血の臭いがする男がやってきた…。不思議な能力をもつ娘おいちは男を救えるのか あさのあつこさんの『闇に咲く おいち不思議がたり』(PHP研究所)は、不思議な能力をもつ娘おいちが活躍する、青春「時代」ミステリー・シリーズの第3弾です。 江戸深川・六間堀町の菖蒲長屋で町医者をやっている藍野松庵と娘おいちとのもとに、血の臭... 2018.06.13 ブックガイド時代小説
ブックガイド 生きることに絶望しかけた人々に奇跡が。新感覚の市井小説 倉阪鬼一郎(くらさかきいちろう)さんの『もどりびと 桜村人情歳時記』(宝島社文庫)は、俳諧師三春桜村(みはるおうそん)が出合った四つの物語で構成される人情時代小説。 浅草の路地の奥にひっそり店を構える鰻屋、今日を限りに店を閉めようとする谷中... 2015.06.14 ブックガイド時代小説
ブックガイド 旗本の次男坊が武士を捨て、商家の入り婿に。千野隆司さんの傑作シリーズ 千野隆司さんの『入り婿侍商い帖 (三) 女房の声』は、『入り婿侍商い帖(一)』、『入り婿侍商い帖 (二) 水運のゆくえ』に続く、シリーズ三作目です。 旗本の次男・早乙女角次郎は、舂米屋(つきごめや)の大黒屋の主人善兵衛に見込まれて、婿入りし... 2015.06.14 ブックガイド時代小説
ブックガイド 『志士の峠』を時代小説ブックガイドにアップ 植松三十里さんの『志士の峠』を時代小説ブックガイドにアップしました。 勤王を掲げて挙兵し、明治維新の先駆けとなった「天誅組」の激闘を描いた幕末時代長編です。 公家の中山忠光の率いる天誅組は、勤王のための先鋒隊として挙兵しながら、逆に親幕派の... 2015.05.17 ブックガイド時代小説