2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

注目

単行本

平安時代の富士山噴火で、大災害に遭った人々の苦悩と奮闘を描く

『赫夜』|澤田瞳子|光文社澤田瞳子(さわだ・とうこ)さんの歴史小説、『赫夜』(光文社)をご紹介します。2024年、元日の能登半島地震は、正月の浮かれた気分を一掃する出来事でした。あれから1年が経ち、被災地の復興の遅れが気になる中、私たちには...
人物

農民を震撼させた――藤堂藩の若き侍が挑んだ改革とその蹉跌

『茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛』|吉森大祐|中央公論新社吉森大祐(よしもり・だいすけ)さんの書き下ろし歴史小説、『茨鬼(いばらき) 悪名奉行茨木理兵衛』(中央公論新社)をご紹介します。著者の吉森さんは、2017年に『幕末ダウンタウン』で第12回...
女性

「時代小説●2025年1月上旬の新刊情報(文庫)」を公開

『別離 名残の飯』|伊多波碧|光文社文庫 12月28日に風邪をひき、丸二日間寝たきりの状態でしたが、ようやく回復し、この原稿を書くことができました。2025年1月1日から1月10日に刊行予定の文庫新刊情報として、 「2025年1月上旬の新刊...
仇討ち

【新着本】筑前助広『颯の太刀 好敵手』青春時代剣劇第2弾

颯の太刀 好敵手|筑前助広|角川文庫筑前助広(ちくぜん・すけひろ)さんの『颯(さつ)の太刀 好敵手』(角川文庫)が新たに私の本棚に加わりました。前作『颯の太刀』で颯爽と登場した若き剣客・筧求馬(かけい・もとめ)。門人のいない道場を引き継いだ...
人物

【新着本】天津佳之『菊の剣』後鳥羽上皇の秘めたる想い

菊の剣|天津佳之|PHP研究所天津佳之(あまつ・よしゆき)さんの『菊の剣(つるぎ)』(PHP研究所)が、私の本棚に新たに加わりました。著者の天津さんは、2020年に『利生の人 尊氏と正成』で第12回日経小説大賞を受賞し、2021年に同作で単...