[amazon_image id=”4167528096″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]陰陽師生成り姫 (文春文庫)[/amazon_image]
陰陽師 生成り姫
(おんみょうじ・なまなりひめ)
(ゆめまくらばく)
[平安]
★★★★
♪気になっていた「陰陽師シリーズ」の長篇、『陰陽師 生成り姫』を読むことができた。 若き陰陽師・安倍晴明と朋友の源博雅が活躍するシリーズで、最初の長篇小説。強力コンビに、傍役として蘆屋道満も登場。
あとがきを読んで、この本に関する疑問(1、なぜ朝日新聞に文藝春秋のシリーズが連載したのか 2、初読なのに読んだことがあるようなストーリーなのはなぜ?)が解消した。準備期間が1ヵ月というところで、朝日新聞夕刊への連載が決まったために、かねてから書きたかった「陰陽師」の長篇に取り組んだとのこと。また、朝日の読者のことを想定して、最初の部分で、安倍晴明や源博雅のプロフィール紹介や陰陽師そのものについての解説を加えていたのだそうだ。また、『陰陽師 付喪神ノ巻』の「鉄輪」をベースに長篇化したとのこと。なるほど。
物語●安倍晴明は、広沢の遍照寺の寛朝僧正と話をしているところに、公達たちが相撲節会での海恒世と真髪成村の取り組みについて予想を聞きに来た…。
その夜、晴明の屋敷に、源博雅がやってきた。博雅は、十二年前に出会った愛しい人の思い出を話した…。
目次■序ノ巻 安倍晴明/巻ノ一 源博雅/巻ノニ 相撲節会/巻ノ三 鬼の笛/巻ノ四 丑の刻参り/巻ノ五 鉄輪/巻ノ六 生成り姫|あとがき