世継暗殺使 左門
(よつぎあんさつし・さもん)
(よしむらしょういちろう)
[伝奇]
★★☆☆
♪作者の吉村正一郎さんは、『西鶴人情橋」(講談社文庫)で第三回時代小説大賞を受賞している。本作品は、ガラリと作風を変えている。
主人公の斎左門に、ビジュアル系アーティストのSHAZNAのIZAMさんをダブらせながら、読んだ。
徳川家きっての性豪将軍といわれる、家斉時代の大奥。魑魅魍魎の如き三千人の女たちを相手に、女装して立ち向かう左門の奮闘ぶりが見もの。
最近の時代小説では、松平定信は、ジコチュー(自己中心的)で腹黒いキャラクターとして定着したようだ。田沼意次が誤解されやすい仕事熱心なキャラクターとして描かれるのと対照的だ。
物語●羽倉信清は、伏見稲荷神社の神職を務める名家の末流で、秘術の遣い手として武芸を極めた男。しかし、ある事故で男の機能を失ってしまった。凶事に前途を閉ざされた彼に、老中・松平定信の声がかかる。大奥坊主・斎左門(いつき・さもん)として隠密を務めよというのだ。それは将軍家斉の御台所・寔子(とくこ)の男子を暗殺することが主な役目だが…。
目次■目次なし
カバー:大竹明輝
時代:寛政七年(1795年)
舞台:江戸城大奥、中山道(桶川~熊谷~深谷~軽井沢…)。
(ケイブンシャ文庫・533円・97/12/15第1刷・260P)
購入日:97/11/20
読破日:98/2/12
時代:寛政七年(1795年)
舞台:江戸城大奥、中山道(桶川~熊谷~深谷~軽井沢…)。
(ケイブンシャ文庫・533円・97/12/15第1刷・260P)
購入日:97/11/20
読破日:98/2/12
[絶版]