伊賀忍法帖
(いがにんぽうちょう)
(やまだふうたろう)
[伝奇]
★★★★☆☆
♪山田風太郎さんの本は、以前に南北朝時代のかぶき大名佐々木道誉を主人公とした『婆沙羅』を読んだことがあったが、あまり印象に残らなかったので、その後読む機会がなかったが、「山田風太郎作品を紹介しないの?」という一通のメールをもらったことをきっかけに読みはじめる。
めちゃオモシロイ!!! メしばらくハマりそうだ。いつか「忍法図鑑」をつくりたい。
物語●戦国の梟雄松永弾正は、主筋の三好義興の美しい妻右京太夫に邪恋を抱くことによって物語は始まる。弾正は、想いをとげるために幻術師果心居士の配下の七人の根来僧に、催淫剤をつくるために、美女の狩り集めを命じる。犠牲になったのは伊賀の服部半蔵の甥・笛吹城太郎の妻篝火。最愛の妻を奪われ殺された城太郎の復讐が始まる。
七人の根来僧の使う忍法が面白い。名器平蜘蛛の釜の転変や東大寺大仏殿炎上などの史実も交えてあるので楽しい。
カバー装画:百鬼丸
カバーデザイン:熊谷博人
解説:縄田一男(文芸評論家)
時代:永禄五年春
(富士見時代小説文庫・640円・1990/01/10)
購入日:1996/12/29
読破日:1997/01/10
カバーデザイン:熊谷博人
解説:縄田一男(文芸評論家)
時代:永禄五年春
(富士見時代小説文庫・640円・1990/01/10)
購入日:1996/12/29
読破日:1997/01/10