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蛍沢 観相師南龍覚え書き

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蛍沢 観相師南龍覚え書き蛍沢 観相師南龍覚え書き
(ほたるざわ・かんそうしなんりゅうおぼえがき)
庄司圭太
(しょうじけいた)
[捕物]
★★★☆☆☆

観相師・神尾南龍を主人公にした連作捕物シリーズ第3弾。今回も北町奉行所臨時廻り同心・堀井勘蔵、両国の茶店の主人・仙三、聖天町の水茶屋川半に勤めるおきぬら、お馴染みの面々が活躍する。

「桜雨」では、南龍の兄・神尾弥一郎が登場し、南龍と再会するのが見もの。「蛍沢」では、錦絵が事件の鍵を握る。「大山独楽」では、南龍の加わった総勢十一人の大山詣りの途中で事件が起こり、サスペンスが徐々に高まる趣向。

物語●「桜雨」南龍は、堀井勘蔵に八百善の料理をご馳走されたが、そこで、深川芸者小万に観相を頼まれる…。「蛍沢」南龍は、数日前に体の相を見てくれと、惜しげもなく裸身を自分の眼にさらした名前も居所も明かしてくれなかった女のことにとらわれていた…。「大山独楽」南龍は、堀井勘蔵からある事件に関する探索を頼まれ、大山詣りの一行に加わることになった…。

目次■桜雨|蛍沢|大山独楽|解説―江戸に遊ぶ楽しさ 長谷部史親

カバー:蓬田やすひろ
解説:長谷部史親
時代:天保十四年
場所:「桜雨」山谷堀、小舟町、浅草寺町。「蛍沢」谷中、伊勢町ほか。「大山独楽」松井町、三軒茶屋、大山ほか
(集英社文庫・495円・99/08/25第1刷・275P)
購入日:99/08/25
読破日:99/08/29

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