シェア型書店「ほんまる」で、「時代小説SHOW」かわら版を無料配布

出世長屋 十時半睡事件帖

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク
出世長屋 十時半睡事件帖
出世長屋 十時半睡事件帖

(しゅっせながや とときはんすいじけんちょう)

白石一郎

(しらいしいちろう)
[武家]
★★★

半分睡って暮らすという洒落でつけた、シルバーヒーロー半睡シリーズ第5弾。今まで福岡で活躍していた半睡が、江戸へ移り住む本編。

事件帖といっても、主人公が剣技や推理力を発揮するというよりは年の功と人情味あふれるで解決する、不思議なシリーズ。植村修介氏の解説「歳をとりはじめた十時半睡」が各種のデータを揃えていて、ファンにはうれしい。

物語●「半睡、江戸へ」息子の不始末から黒田藩の総目付を辞職し、隠居生活を楽しんでいた半睡。同藩江戸藩邸の風紀の乱れの取り締まり役に白羽の矢が立った。江戸での刃傷沙汰で兄を失った中村勘平を若党がわりに江戸へ。「赤坂中屋敷」半睡は、千二百人を抱える黒田藩赤坂中屋敷の風紀をただすために、国元と同様に十人目付制を導入する。「旧友」二十数年前、大阪蔵屋敷でともに奉行職をつとめた鈴木甚太夫と再会する。6歳年下の甚太夫は若い女と幼子と暮らしていた。「江戸修業」黒田藩寺社奉行の次男貝原多門は江戸で遊学していたが、学問に迷い町娘との恋におぼれていた。「出世長屋」江戸の藩邸の出世長屋に移り住んだ、勘平の兄弟子小杉又七郎は、女占い師に剣難の相が出ているといわれる。「目には青葉」隣藩佐賀藩からの駆込み人をめぐる難題。

◆十時半睡事件帖シリーズ
 ・包丁ざむらい
 ・観音妖女
 ・刀
 ・犬を飼う武士

カバー装画:西のぼる
カバーデザイン:岸顯樹郎
解説:植村修介
舞台:化政期(1804~1829)のいつか
(講談社文庫・440円・1996/9/15)
購入日:1996/09/14
読破日:1996/09/18

Amazon.co.jpで購入