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切腹

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切腹
切腹

(せっぷく)

白石一郎

(しらいしいちろう)
[短編]
★★★

単行本時の『異国の旗』からの改題というのが気に入らない。「切腹」というのは、結末を予想させて生々しすぎる。

三編とも、白石さんらしい海の向こうを見据えた作品。表題作は、奉行、艦長、商館長の3つのサイドから描いているだけに長編の方がよかったのでは?

物語●「切腹」文化五年、英国軍艦フェートン号がオランダ国旗を掲げて長崎に入港した…。「朱印船の花嫁」相良千四郎は、故あって御朱印船荒木船に乗ることになった…。「鄭成功」混血児で通事の長二郎は、情事の末に人を殺して福建省へ向かうジャンクに乗った…。

カバー:西のぼる
解説:石井冨士弥
舞台:「切腹」:文化五年八月十五日、「朱印船の花嫁」:元和四年六月、「鄭成功」:万治元年
(文春文庫・420円・1996/10/10)
購入日:1996/10/11
読破日:1996/10/17

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