風神の門 上・下
(ふうじんのもん)
(しばりょうたろう)
[忍び]
★★★☆☆☆
♪『梟の城』を読んだ流れで、本書を読む。後年のエラくなってしまった司馬さんからはちょっと考えられない、エンターテインメント忍者小説。主人公は、忍者小説ではクールな役回りで脇に回ることが多い霧隠才蔵。おなじみの猿飛佐助、三好晴海入道ら真田十勇士に宮本武蔵まで登場する。
物語●伊賀の忍者・才蔵は、京・八瀬の湯殿で香しい匂いの姫と出会う。姫を探すうちに、大阪の陣を控える豊臣と徳川の争いに巻き込まれていく。生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵だが、軍師真田幸村の将器に惹かれ、徳川家康の首を狙うために、駿府城に潜入し、徳川の忍者風魔獅子王院と血闘を繰り広げる。
ヒロインたちが魅力的で絢爛としている。大野治長の妹・隠岐殿、菊亭大納言の姫・青子、謎の女お国、本多家の御典医海瀬良玄の側女小若。
カバー:村上 豊
解説:多田道太郎(評論家)
舞台:慶長十八年十二月
(新潮文庫・560円、520円・1987/12/20)
購入日:1996/09/30
読破日:1996/10/14
解説:多田道太郎(評論家)
舞台:慶長十八年十二月
(新潮文庫・560円、520円・1987/12/20)
購入日:1996/09/30
読破日:1996/10/14