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密約 物書同心居眠り紋蔵

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密約 物書同心居眠り紋蔵密約 物書同心居眠り紋蔵
(みつやく・ものかきどうしんいねむりもんぞう)
佐藤雅美
(さとうまさよし)
[捕物]
★★★★☆

窓際同心で、時と場所を選ばず不意に眠り込んでしまう奇病をもつ、藤木紋蔵が活躍する連作捕物シリーズ第3弾。

過去2作と同様に連作形式で毎回、紋蔵が事件を解決する形式をとりながらも、作品全体を通じて、紋蔵の父の死の謎に迫るという趣向で、歳後まで一気に読ませる痛快作。

嫁に行った長女稲や養子に出た長男・紋太郎の代わりに、紋蔵ファミリーに新しく、いたずら坊主文吉が加わる。また、紋蔵に思いを寄せる女性が登場したり、幕府の要人が現れたりと、サービス満点の作品。

物語●紋蔵は、上司から無礼討ちに関する先例を調べるように命じられた。貧乏旗本の用人・遠藤庄助が女郎屋の親父を無礼討ちにするという事件が起こった。しかし、無条件に無礼討ちが見とめられるわけではなく、無礼討ちの目撃者がいない場合、遠島になるという。この事件を通じて、紋蔵は、庄助の息子でいたずらっ子の文吉を引きとって育てることになる…。

目次■貰いっ子/へのへのもへじ/女軍師/盗っ人宿の置き手紙/お民の復讐/夜鷹の自訴/漆黒の闇/黒幕の黒幕/解説 長谷部史親

カバー装画:村上豊
カバーデザイン:柳川昭治
解説:長谷部史親
時代:文政九年(1826)頃か
場所:南町奉行所、向土橋、南新堀二丁目、飯田町、坂本町、瀬戸物町、永代橋橋詰、大川端町、百本杭、浅草福井町ほか
(講談社文庫・629円・01/01/15第1刷・381P)
購入日:01/01/20
読破日:01/02/13

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