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陋巷に在り 2 呪の巻

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陋巷に在り 2 呪の巻陋巷に在り 2 呪の巻
(ろうこうにあり2 じゅのまき)
酒見賢一
(さけみけんいち)
[中国]
★★★☆☆

久しぶりの中国もの(ルビが必要な難しい漢字が多い)のせいか、第1巻のストーリーをすっかり忘れてしまったせいか、ペースを掴むまで、ちょっと辛かった。主人公の顔回と女予(よ=一字です)が登場するあたりから、加速度がついて面白く思えてくる。

目次にあるように、饕餮やら八いつ(にんべんに八と月を書く字で表される。八人八列、六十四人による舞楽で、天子のみに許される礼)やら、酒見さんは、今回も凄いものをひっぱりだしてきたなぁ。

でも、個人的には、謎の美女・子容に惹かれている。

ちょっと長めの「あとがき」が面白かった。

物語●顔儒との廩丘の戦いの後、陽虎は、三桓家を乗っ取り、魯を牛耳(この本に語源も記述されていた)ろうと、謀略をめぐらし軍事行動を起こした…。
太古の怪物饕餮(とうてつ)や、媚術で男たちを骨抜きにする謎の美女・子容も登場する第二巻。

目次■放逐/饕餮/八いつ/魯国妖風/あとがき

カバー装画:諸星 大二郎
時代:魯の定公八年(前502)年
舞台:春秋時代の魯
(新潮文庫・514円・97/8/1第1刷・349P)
購入日:97/7/30
読破日:97/8/15

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