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阿哥の剣法 よろず請負い

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阿哥の剣法 よろず請負い

(あごのけんぽう よろずうけおい)

永井義男

(ながいよしお)
[剣豪]
★★★☆

書下ろしで400円は安い。流通のことを考えると、こういう方法もありかなと思う。

『算学奇人伝』や『大江戸謎解き帳』など、ミステリー色の強い時代小説で活躍している永井さんの、初の剣豪小説。

ここに登場する剣豪ヒーローも、やはり一筋縄でいかない、一癖あるものになっている。清朝康熙帝の末裔で、今は四谷の旗本家に居候する浪人・阿郷十四郎(あごじゅうしろう)。彼が操る剣も奇天烈で、倭寇の戦闘に端を発する明の刀法(中国では、剣は両刃のものをいい、片刃のものは刀という)から編み出された“阿哥(あご、満州語で貴公子の意)流”である。

その彼の稼業は、道場破り除けと揉め事解決。その活躍やいかに。

物語●池の中の棒杭の上で、剣術の稽古をしている阿郷十四郎のもとに、剣術道場の石井道場の内弟子・藤田角之助が、手ごわい道場破りが現れたということで、十四郎を助っ人として呼びに来た…。

目次■なし

カバー画:村上豊
カバーデザイン:中原達治
時代:江戸三大道場が隆盛を極めたころ
場所:四谷西念寺横丁、四谷大木戸、太宗寺ほか
(祥伝社文庫・381円・00/11/10第1刷・153P)
購入日:00/10/31
読破日:00/11/02

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