[amazon_link id=”4396328230″ target=”_blank” ]阿哥の剣法―よろず請負い (祥伝社文庫)[/amazon_link]
阿哥の剣法 よろず請負い
(あごのけんぽう よろずうけおい)
(ながいよしお)
[剣豪]
★★★☆
♪書下ろしで400円は安い。流通のことを考えると、こういう方法もありかなと思う。
『算学奇人伝』や『大江戸謎解き帳』など、ミステリー色の強い時代小説で活躍している永井さんの、初の剣豪小説。
ここに登場する剣豪ヒーローも、やはり一筋縄でいかない、一癖あるものになっている。清朝康熙帝の末裔で、今は四谷の旗本家に居候する浪人・阿郷十四郎(あごじゅうしろう)。彼が操る剣も奇天烈で、倭寇の戦闘に端を発する明の刀法(中国では、剣は両刃のものをいい、片刃のものは刀という)から編み出された“阿哥(あご、満州語で貴公子の意)流”である。
その彼の稼業は、道場破り除けと揉め事解決。その活躍やいかに。
物語●池の中の棒杭の上で、剣術の稽古をしている阿郷十四郎のもとに、剣術道場の石井道場の内弟子・藤田角之助が、手ごわい道場破りが現れたということで、十四郎を助っ人として呼びに来た…。
目次■なし