[amazon_image id=”416719113X” link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]毒の鎖―非道人別帳〈2〉 (文春文庫)[/amazon_image]
毒の鎖 非道人別帳[ニ]
(どくのくさり・ひどうにんべつちょう2)
(もりむらせいいち)
[捕物]
★★★★
♪“悪の狩人”と異名をもつ、同心・祖式弦一郎が、抜群の嗅覚で江戸の極悪犯罪に闘いを挑む、シリーズ第2弾。前作で、弦一郎を苦しめた、謎の辻斬りがまた登場するのも見所。
物語●「鉋肉」長屋の孝行娘が、凶事が起きないとされた庚申の夜に、木場の石置き場で、首を絞められ、尻の肉をざっくりと抉り取られて殺された…。「双子石」弦一郎は行きつけの銭湯の朝湯で、いっしょになる芸者あけまきから、瑪瑙の双子石と呼ばれる石をもらった。その頃、江戸では美女の見立番付の横綱候補の美女たちが通り魔に遭う事件が続発していた…。「虫の歯ぎしり」公儀御用達茶問屋に、1年間の乳乳母奉公にでていた女が、年期明けの帰路、追剥に襲われて命と金を奪われた…。「愛の串」鎌倉河岸ですれ違いかけた三人の浪人と三人の町人が喧嘩をした。浪人に全身膾のように斬り裂かれた町人の一人の大工は、“風呂に入っちゃならねえ”の言葉を残して事切れた…。「毒の鎖」裕福な商家から持参金目当てに養子をとった、極めつけのごろんぼ御家人の家で、その養子が二人続けて死んだという、変な噂が流れていた。そして、その家には三人目の養子が入ったという…。
目次■鉋肉|双子石|虫の歯ぎしり|愛の串|毒の鎖