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とんち探偵一休さん 謎解き道中

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とんち探偵一休さん 謎解き道中とんち探偵一休さん 謎解き道中
(とんちたんていいっきゅうさん・なぞときどうちゅう)
鯨統一郎
(くじらとういちろう)
[歴史ミステリ]
★★★☆☆

『とんち探偵一休さん 金閣寺に密室』に続くシリーズ第2弾。カバーの袖に書かれた「一休には、知られていないとんち話があと八つあります。」という著者のことばが気になる。

前作で登場した茜の行方不明の両親を捜す旅に出た、一休一行。京から難波、大和を経由しての東下り。行く先々で、一休がいろいろなとんちに答え、密室や首なし死体、屋敷の消失など不可解な事件や謎に、持ち前の推理力を駆使して取り組むところが見どころ。
あまり時代小説っぽくなく、アニメの一休さんの雰囲気を持っているので、時代小説に慣れていない人でも楽しめる作品。

物語●京でも賢才の名高い建仁寺の小坊主一休。問注所検使官で、一休の類稀な智恵に惹かれ、弟子を名乗る蜷川新右衛門、建仁寺に止宿する娘・茜と共に、行方不明の茜の両親を捜す旅に出た。三人が最初にやってきたのは、阿倍野の梅光寺。そこに、一人の娘をめぐっての果し合いの末に死んだ息子を弔いたいという老人がやってきた。しかし、その死体には首がなく、梅光寺の住職は弔いはできないと言った…。

目次■第一話 難波・明の景色/第二話 大和・栗鼠の長屋/第三話 伊勢・魔除けの札/第四話 尾張・鬼の棲み家/第五話 駿河・広い庭/第六話 伊豆・鰻の寝床/第七話 相模・双子の函/第八話 武蔵・猫と草履

カバーイラストレーション:片山若子
カバーデザイン:芹澤泰偉
時代:明記されず
場所:阿倍野、大和、伊勢、鳴海、岡部、伊豆、平塚、武蔵・多麻郡ほか
(祥伝社ノンノベルズ・819円・03/05/20第1刷・232P)
購入日:03/08/20
読破日:05/03/24

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