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算学武芸帳

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算学武芸帳
算学武芸帳
(さんがくぶげいちょう)
金重明
(きむちゅんみょん)
[芸道]
★★★★☆

最近、算学をテーマにした時代小説に、なぜか惹かれてしまう。理系でないので、読んでいても今いちというか、全然理解できていないくせにである。その内容も非常に高度で難解なのである。

この作品での算士同士の算学勝負は、武芸者同士の真剣での試合を思わせる、緊迫感があり大きな山場になっている。

主人公はもちろん、脇役まで魅力的に描かれている好編。不思議な爽快さのある青春小説。

第8回朝日新人文学賞受賞作品。

物語●和算の秘奥義「鳳積術」を極めんと、貧乏旗本の三男坊で、算学に抜群の才をみせる臼井与三郎(早雪)は算学道を歩む…。

目次■第一章 秘伝書/第二章 鳳翔/第三章 道場破り/第四章 不惑/第五章 腕比べ/第六章 きくらげ

装幀:菊地信義
カバー図版:「幽齋算約四編」(日本学士院所蔵)
時代:寛政九年(1797)
舞台:深川、伊賀・広瀬村、松代。
(朝日新聞社・1500円・97/10/1第1刷・224P)
購入日:97/10/18
読破日:97/10/20

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