[amazon_image id=”4396331185″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]奇策―北の関ケ原・福島城松川の合戦 (祥伝社文庫)[/amazon_image]
奇策 北の関ヶ原・福島城松川の合戦
(きさく・きたのせきがはら・ふくしまじょうまつかわのかっせん)
(かぜのまちお)
[戦国]
★★★☆☆☆
♪風野さんの最新文庫。北の関ヶ原ものというと、『われ、謙信なりせば 上杉景勝と直江兼続』(風野真知雄著・祥伝社文庫)を未読なのを思い出した。
関ヶ原前後の上杉家というと、いろいろな歴史小説に描かれている。いずれも上杉景勝や直江兼続を軸に、物語は描かれている。そんな中で、老将・本庄繁長を主人公に一局地戦を描ききった、本書は異色だ。本庄繁長と性格が異なる5人の息子たち、草の者(忍び)の矢源太らを中心に、話は展開される。
圧倒的な軍勢を前に、真っ向から立ち向かった老将の用いた奇策とは…。
物語●奥州福島城下を訪れた、芭蕉と曾良は、宿の主人から関ヶ原の合戦の頃、福島城を舞台に繰り広げられた攻防記を聞いた。城代として福島城を治めていたのが、このとき六十を越えていた老齢の上杉家の武将・本庄繁長。片や三十半ばの独眼竜、伊達政宗率いる大軍が相手…。
目次■序章/第一章 老将/第二章 人質/第三章 裏切り者/第四章 関ヶ原/第五章 前哨戦/第六章 背後/第七章 謀略戦/第八章 退却/第九章 おいぼれ/第十章 生き残った家/終章 夢の跡