海の往還記 近世国際人列伝
(うみのおうかんき・きんせいこくさいじんれつでん)
泉秀樹
(いずみひでき)
[読み物]
♪小西行長、山田長政、鄭成功ら、白石一郎さんの小説でおなじみのキャラクターも多数登場して、その事跡をおさらいするのにピッタリの好著。
「パクス・トクガワナの映像」の章を読んで、鎖国というの制度のよい点があったことを今更ながら知った。大きな収穫である。
読みどころ●ザビエル、フロイス、天正少年使節、三浦按針、ケンペル…。波涛万里を越えて日本を往還した男たちに光を当て、その足跡をエピソード豊かに辿る読み物。戦国~江戸期の国際交流の先駆者たちの実像が浮かび上がる…。
目次■美しい日本人 フランシスコ・ザビエルの極東体験|日本占領計画 ルイス・フロイスの生涯|栄光と挫折 天正少年使節・その後|豪商一代記 宗室と宗湛の黄金の日々|九州がほしかった男 小西行長の詐術|武士と茶と神 高山右近という生き方|望郷と計算 ウィリアム・アダムズと三浦按針|波瀾万丈物語 『国姓爺合戦』の背景|棄てられた日本人 山田長政の挑戦|パクス・トクガワナの映像 ケンペルの碧眼元禄旅日記|星条旗と日本の関係 吉田松陰とペリー|時代の空気 イギリス士官暗殺事件|『歩む人』の生涯 川路聖謨とプチャーチン|あとがき/参考文献