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明智光秀の密書

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明智光秀の密書
明智光秀の密書
(あけちみつひでのみっしょ)
井沢元彦
(いざわもとひこ)
[戦国]
★★☆☆☆

「秀吉」ブームに合わせて、『天正十二年のクローディアス』を改題した、歴史推理小説集。

「天正十二年のクローディアス」は「葉隠」の裏側を解明。「修道士(イルマン)の首」は「織田信長推理帳」(講談社文庫)にも収録された、現実主義者の信長にスポットを当てた作品。「明智光秀の密書」は作者得意の暗号解読もの。「賢者の復讐」は果心居士と死期の迫った秀吉の対決。「太閤の隠し金」は、豊臣の遺臣たちが太閤の遺金をめぐって争うところに、宮本武蔵がかかわる。「暗殺」竜馬暗殺の真相を勝海舟はどうみているのか。「怨の系譜」は筆者の諡(おくりな)に関する考察。

推理の部分にウエートを置いているために、筆致が生硬な感じがして物足りない。

カバーデザイン:中原達治
(祥伝社ノン・ポシェット・520円・96/7/20)
購入日:1996/7/20
読破日:1996/7/25

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