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雑学「大江戸庶民事情」

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雑学「大江戸庶民事情」雑学「大江戸庶民事情」
(ざつがく・おおえどしょみんじじょう)
石川英輔
(いしかわえいすけ)
[江戸入門]

『大江戸えねるぎー事情』『「大江戸テクノロジー事情』『大江戸生活事情』『大江戸リサイクル事情』『大江戸泉光院旅日記』(いずれも講談社文庫)の大江戸事情シリーズのダイジェスト版といったところ。

具体的なデータと豊富な挿絵、短い文章でわかりやすく江戸の暮らしを紹介している。筆者のエネルギーの消費という視点からの江戸時代評価が伝わる。

江戸時代の時刻は、現在とまったく違うシステムの不定時法を使っていた。時計を持たずに目安は日の明るさという時代では、最も便利な時刻の計り方だったのである。一刻(いっとき)を約2時間と考えて、明け六つを午前6時と単純に考えていたが、実際には2月後半のわずかな期間にすぎなかった。「時代小説コラム」を訂正しなきゃ。>

読みどころ●千両が一日で消えた芝居町、大工は四時間半働くだけで一日の手間賃を稼ぎ、魚屋は朝夕二度の仕入れで商いに励む。江戸の人口は、享保十八年に男100に対して、女57.6人、幕末でようやく同数になったという。毎日を楽しみながら生きる庶民の知恵と江戸の町の暮らしぶりをいきいきとよみがえらせる「雑学」の本。

目次■はじめに/職業(個性的/武士/職人/商人/女性/魚屋)|暮らし(生活白書/長屋/裏長屋/時/新春/あかり/暖房)|教養(識字率/寺子屋/ベストセラー/医学/写真/多才)|匠(水道/橋)|娯楽(歓楽街/遊里/芝居とスポーツ/遊山/花見/花火)|旅(東海道/道/飛脚/馬/日記)|心(ユートピア/お迎えお迎え/夜明け)|対談 下平利夫氏と|挿絵の出典|あとがき

カバーデザイン:千代田朗
(講談社文庫・571円・1998/2/15第1刷・366P)
購入日:98/1/15
読破日:98/3/18

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