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御宿かわせみ18 秘曲

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御宿かわせみ18 秘曲
御宿かわせみ18 秘曲

(おんやどかわせみ18 ひきょく)

平岩弓枝

(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★★ [再読]

月刊誌「オール讀物」に連載しているということもあり、江戸の四季感をビビッドに描いている。「秘曲」が入っているせいか、最近のシリーズ中でとくに趣がある。

物語●「念仏踊りの殺人」かわせみの女中が新盆の帰省先で念仏踊りの装束で殺された。「松風の唄」中年御家人は、越中島の銃隊調練所で射撃の練習に熱中する。「おたぬきさん」柳森稲荷社の「おたぬきさん」の出開帳の日に参詣の商家の内儀が毒死した。「江戸の馬市」相馬から娘が馬市で江戸にやってきて行方不明になった姉を探しにやってきた。「冬の鴉」阿部家の若侍がお吉という名の乳母を探してかわせみにやってきた。「目篭ことはじめ」二月八日のこと八日、竹細工師は勘当された両親と再会することになるが、糟糠の妻は・・・。珠玉の短編。「秘曲」能楽師、鷺流宗家の一子相伝の秘曲をめぐる人間模様を描く。東吾の隠し子!?も登場。「菜の花月夜」かわせみの生後間もない捨て子が。

カバー:佐多芳郎
(文春文庫・450円・1996/11/10)
購入日:1996/11/11
読破日:1996/11/16

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