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はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人

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はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人

(はやぶさしんぱちごようちょう1・おおおくのこいびと)

平岩弓枝

(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★★☆ [再読]

『はやぶさ新八御用旅① 東海道五十三次』を読んだ家のものが、『はやぶさ新八』にはまりつつあり、この本を入手した。

十数年ぶりに読み返してみると、結末も含めて、物語のディテールをすっかり忘れていて、初めてのように大いに楽しめた。

サブタイトルの「大奥の恋人」は、淀橋で起こった殺人事件に関する登場人物を指すとともに、事件の探索のために、大奥に潜入したお鯉を指しているのに今さらながらに気付いた。第1巻目は、シリーズのヒロインであるお鯉の魅力が全面的に味わえる。新八郎については色男すぎてイマイチ共感が持てないが…。

物語●根岸肥前守の内与力隼新八郎は、新八郎の祝言にともない、隼家を去り、柏木淀橋町の実家に身を寄せるお鯉を訪ねた。新八郎は、七年も身近に暮らしながら、別れてはじめて、お鯉を好きだったという自分の気持ちに気付いた。その帰り、闇夜の中、淀橋近くで何者かに後ろから斬りかかられた。曲者は逃げたが、あとには、斬死体があった…。

目次■淀橋の殺人/大奥/闇の中の声/鬼子母神/椿/お犬/鷹野/お志賀の方/籠の鳥/雛の日/無月/あの男/御代参/春の影/庵崎にて/心中

カバー装画:佐多芳郎
カバーデザイン:岸顯樹郎
時代:寛政十一年十一月頃か、隼新八郎二十五歳
場所:柏木成子町、十二社権現、数寄屋橋役宅、柏木淀橋町、日本橋本石町、千駄ヶ谷村、千駄ヶ谷八幡、雑司ヶ谷鬼子母神、千代田城大奥、駿河台、秋葉神社ほか
(講談社文庫・571円・92/11/15第1刷・03/12/01第31刷・338P)
購入日:04/04/10
読破日:04/05/03

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