[amazon_image id=”4061852833″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)[/amazon_image]
はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人
(はやぶさしんぱちごようちょう1・おおおくのこいびと)
(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★★☆ [再読]
♪『はやぶさ新八御用旅① 東海道五十三次』を読んだ家のものが、『はやぶさ新八』にはまりつつあり、この本を入手した。
十数年ぶりに読み返してみると、結末も含めて、物語のディテールをすっかり忘れていて、初めてのように大いに楽しめた。
サブタイトルの「大奥の恋人」は、淀橋で起こった殺人事件に関する登場人物を指すとともに、事件の探索のために、大奥に潜入したお鯉を指しているのに今さらながらに気付いた。第1巻目は、シリーズのヒロインであるお鯉の魅力が全面的に味わえる。新八郎については色男すぎてイマイチ共感が持てないが…。
物語●根岸肥前守の内与力隼新八郎は、新八郎の祝言にともない、隼家を去り、柏木淀橋町の実家に身を寄せるお鯉を訪ねた。新八郎は、七年も身近に暮らしながら、別れてはじめて、お鯉を好きだったという自分の気持ちに気付いた。その帰り、闇夜の中、淀橋近くで何者かに後ろから斬りかかられた。曲者は逃げたが、あとには、斬死体があった…。
目次■淀橋の殺人/大奥/闇の中の声/鬼子母神/椿/お犬/鷹野/お志賀の方/籠の鳥/雛の日/無月/あの男/御代参/春の影/庵崎にて/心中