はやぶさ新八御用帳 五 御守殿おたき
(はやぶさしんぱちごようちょう5 ごしゅでんおたき)
(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★★☆
♪シリーズ第5弾。1年半ぶりに再読した。登場人物が熟成されていて、本作が最高傑作集か。ドロドロした殺人事件が少ないのも、このシリーズの特徴か。
物語●「赤い廻り燈篭」狂歌師の旗本の奥方と事件の鍵を握る赤い廻り燈篭。「御守殿おたき」下谷長者町の菓子舗が育てた捨て子は、大名の姫君か。「雪日和」粗暴な振る舞いが目立つ若君を懸命に育てる側室。血のつながらない親子の情を叙情豊かに描く。「多度津から来た娘」江戸の水で洗うと、女はまことに美しくなる・・。「男と女の雪違い」雪の日に幼い兄弟を助けようとして肩を痛めた新八を看病する小かん。「三下り半の謎」盗賊に堕ちた元藩士が書いた三通の三下り半の謎とは・・。「女密偵・お鯉」金無垢の薬師如来像捜索の使命を受けて、紀州藩上屋敷奥御殿に潜入するお鯉、果たして事件を解決できるのか。「女嫌いの医者」かわせみの麻生宗太郎を連想させる、青年医師吉山宗典。女嫌いのそのわけは?
カバーレイアウト:岸顯樹郎
カバー装画:佐多芳郎
舞台:寛政十年以降、隼新八郎26歳
(講談社文庫・480円・1996/09/15)
購入日:1996/09/30
読破日:1996/10/03
カバー装画:佐多芳郎
舞台:寛政十年以降、隼新八郎26歳
(講談社文庫・480円・1996/09/15)
購入日:1996/09/30
読破日:1996/10/03