講談 碑夜十郎 上・下
(こうだんいしぶみやじゅうろう)
(はんむらりょう)
[時代SF]
★★★☆☆
♪NHKの金曜時代劇「天晴れ夜十郎」の原作。TV以前の人たちには常識の「天保六花撰」が、ようやくこの本でわかった。後半「巨人さま」が出てくる頃からSF色が濃くなり、時代小説ファンとしてはちょっと残念。
♪千住のお十夜(浄土宗の十月の行事)に、石碑の上で全裸で眠っていた美男子は、女賊・花房のお絹に助けられ、「碑夜十郎」と名付けられた。夜十郎は、記憶を失ったままながら剣の達人として、河内山宗俊ら「天保六花撰」メンバーとともに、江戸の悪を懲らしめる講談タッチの長編小説。
ドラマ化された配役:碑夜十郎(阿部寛)、お絹(黒木瞳)、河内山宗俊(石坂浩二)、浪風達之介(蟹江敬三)、平助(せんだ光雄)、三十歳(若村麻由美)、金子市之丞(勝野洋)、森田屋清蔵(岡本富士太)、片岡直次郎(沖田浩之)、丑松(高橋克実)、永井五衛門(平泉成)、おしん婆あ(春川ますみ)