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四ツ目屋闇草紙

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四ツ目屋闇草紙

(よつめややみぞうし)

磐紀一郎

(ばんきいちろう)
[伝奇]
★★★☆☆

歴史シミュレーションもので特異な位置にある学研M文庫で、時代小説シリーズが創刊された。その第1弾のラインナップの中で、もっとも気になるには、『吉宗影御用』などで知られる磐さんの久々の作品。

プロフィールによると、作者は1938年、福島県いわき市生まれで、「虫プロダクション」文芸部を経て、作家生活に入り、『吉宗影御用』『江戸城大変』『老虎大難』のシリーズ三部作や『元禄豺狼伝おぼろ』などで活躍されている時代小説作家。

物語は、長崎留学帰りの貴種の息子が、四ツ目屋(大人のおもちゃ店)の紙屋えろす堂を開くところが意外性がある。今回はお披露目といったところか。

真田幸貫(さなだゆきつら)や佐久間象山、林肥後守忠英、鳥居耀蔵ら有名人が登場するので今後の展開が楽しみだ。

物語●長旅帰りの両国屋薬研堀の薬種商、紙屋小三郎は、高輪大木戸で、芝浦の五蔵に御用の人改めを受け、難渋しているところを若侍水野藤四郎に助けられた。小三郎は、二年前まで長崎の「鳴滝塾」でシーボルトに学んでいた。小三郎は、紙屋の当主の孫というのは、世を忍ぶ仮の姿で、実は奥州・白河藩主・松平定信の血縁のものであった…。

目次■高輪大木戸/信濃の伏龍/追跡者/新装紙十/燿蔵惷動/珍客到来/四ツ目屋作法/再会/血脈の翳/万の男/手掛かり/緒戦/目付の思惑/銀次不覚/ねずみの災難/対峙/決断/衝撃の夜/逃避行/落合村/真田の宴/天下の逸材/余談

カバーイラスト:安里英晴
カバーブックデザイン:中谷匡児+鈴木智己
時代:文政十三年(1830)
場所:品川宿、高輪大木戸、両国薬研堀、新シ橋、菊川町ほか
(学研M文庫・550円・01/10/19第1刷・218P)
購入日:01/09/30
読破日:01/10/22

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