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武家

今年の師走は、俳人其角の視点から描かれた忠臣蔵本

小杉健治さんの文庫書き下ろし時代小説、『其角忠臣蔵』(光文社時代小説文庫)を入手しました。 本書は、師の松尾芭蕉の死後、江戸で俳諧の中心人物となった、宝井其角(たからいきかく)こと、榎本其角を主人公とした、異色の忠臣蔵小説です。 其角と赤穂...
オンデマンド本

古き良き捕物小説を堪能。昭和を代表する一流作家が勢ぞろい

捕物出版からオンデマンド本として刊行された『捕物小説 第一集』を入手しました。 本書は、大衆文芸雑誌をイメージした誌面構成で、昭和を代表する捕物小説の名手による短編を収録したアンソロジーです。 半七、銭形平次をはじめ、風車の浜吉、はやぶさ新...
平安

東大寺南大門の金剛力士像を手掛けた天才仏師・運慶の生涯を描く

梓澤要(あずさわかなめ)さんの長編時代小説、『荒仏師 運慶』(新潮文庫)を入手しました。 本書は、平安末・鎌倉前期に活躍した仏師、運慶の劇的な生涯を描いた本格歴史小説です。梓澤さんは2017年に本作品で、第23回中山義秀文学賞を受賞しました...
ミステリー

江戸の名探偵、多田文治郎が茶会殺人事件の謎に挑む

鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖』(幻冬舎文庫)を入手しました。 多田文治郎は、後に書家、漢学、儒学の碩学、洒落本の作者として名をはせる沢田東江(さわだとうこう)です。 本書では...
武家

実在した御庭番、村垣範正の若き日の活躍を描く、新シリーズ

誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『暁に奔る 御庭番闇日記』(双葉文庫)を入手しました。 本書は、万延元年(1860)に、幕府の遣米使節の副使(正使は新見正興、目付は小栗忠順)として海を渡った幕末を代表する能吏、村垣...