『文蔵 2012.11』(PHP研究所・PHP文芸文庫)が家に届く。
今号の特集は、「小説家・編集者・書店員が主人公の「本にまつわる物語」を楽しむ」で、。大崎梢さん、貫井徳郎さんのインタビューを収録している。本の世界が好きな人にはたまらない特集。
時代小説ファンとしては、村木嵐さんの新連載「雪に咲く」が読めることがうれしい。村木さんは、『マルガリータ』で第17回松本清張賞を受賞した新進時代小説家。「雪に咲く」は、越後高田藩の御家騒動に巻き込まれた家老・小栗美作の生き方を描く作品ということで、新鮮なテーマで期待感も大だ。
作家の安部龍太郎さんが『レオン氏郷』について語るインタビューも見逃せないところ。グローバルな視点から捉えた戦国時代小説の面白さがよみがえってきた。