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東京新聞で、諏訪宗篤さんの『松の露 宝暦郡上一揆異聞』を紹介

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東京新聞2025年3月15日・朝刊「推し時代小説」2025年3月15日(土)の東京新聞中日新聞は3月16日)朝刊の読書面、「推し時代小説」のコーナーで本の紹介をさせていただきました。 「推し時代小説」は、今おすすめの歴史時代小説を取り上げる連載企画です。

今回ご紹介したのは、諏訪宗篤(すわ・むねあつ)さんの歴史時代小説 『松の露 宝暦郡上一揆異聞(ほうれきぐじょういっきいぶん)』(早川書房)です。

作品について
『松の露 宝暦郡上一揆異聞』 は、江戸時代中期(宝暦年間)の美濃国郡上金森家の一揆をテーマにした歴史時代小説です。

廻国の浪人・奥津慶四郎が訪れた美濃国郡上領。飢饉にあえぐ農民たちは、領主の金森頼錦の暴政に苦しめられていました。頼錦は、さらに年貢算定方法を変更して、年貢を搾り取ろうとしました。

たまらず、農民たちは一揆を起こし、さらに江戸への直訴を決意します。
一揆を率いる農夫惣次郎と知り合った慶四郎は、仲間たちと江戸へ出る惣次郎らに同行し……。

領主の悪政に命を懸けて抗い、決して諦めない、惣次郎の世直しへの想いを描いた清冽な歴史小説です。郡上一揆は、田沼意次が出世の糸口を掴んだ事件でもあります。

作品については以下のリンクもご参照ください。

【新着本】諏訪宗篤『松の露 宝暦郡上一揆異聞』民の声を聞け
松の露 宝暦郡上一揆異聞|諏訪宗篤|早川書房諏訪宗篤(すわ・むねあつ)さんの書き下ろし歴史小説、『松の露 宝暦郡上一揆異聞』(早川書房)が新たに本棚に加わりました。著者について諏訪宗篤さんは、2017年に「商人伊賀を駆ける」で第9回朝日時代...
今回取り上げた本
諏訪宗篤|時代小説ガイド
諏訪宗篤|すわむねあつ|時代小説・作家1973年、三重県生まれ。2017年、「商人伊賀を駆ける」で、第9回朝日時代小説大賞受賞。翌2018年、『茶屋四郎次郎、伊賀を駆ける』に改題して、単行本デビュー。2024年、『海賊忍者』で第15回小説野...
東京新聞掲載「推し時代小説」バックナンバー
東京新聞(中日新聞)読書欄「推し時代小説」コーナーの紹介東京新聞・土曜日(中日新聞は日曜日)の読書欄「推し時代小説」のコーナーを、細谷正充さん、内藤麻理子さんらと順番に担当しています。