2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

【新着本】コスミック時代文庫2025年2月発売の新刊

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2025年2月刊行のコスミック時代文庫が、新たに本棚に加わりました。

今月は、麻宮好さんの時代小説『お内儀さんこそ、心に鬼を飼ってます』沢里裕二さんの官能時代小説『大江戸艶捜査網 悪所廻り同心』小杉健治さんの捕物小説『春待ち同心(四) 心残り』と、多彩な時代小説が揃いました。

なお、小杉健治さんの 『春待ち同心(四) 心残り』 は、すでにご紹介しておりますので、以下の記事をご覧ください。

【新着本】小杉健治の恋愛捕物シリーズ、帯に推薦コメント入り!
心残り 春待ち同心(四)|小杉健治|コスミック・時代文庫小杉健治さんの時代小説、『心残り 春待ち同心(四)』が新たに本棚に加わりました。本作は、『縁談』から始まり、『破談』、『不始末』と続く「春待ち同心」シリーズの第4弾。2012年にハルキ...

『お内儀(かみ)さんこそ、心に鬼を飼ってます』

お内儀さんこそ、心に鬼を飼ってます おけいの戯作手帖 (コスミック時代文庫)麻宮好
コスミック出版・コスミック時代文庫

カバーイラスト:卯月みゆき

あらすじ
おけいは戯作者見習い。幼い頃に火事で両親を亡くし、戯作者である祖父のもとで育てられた。「見えないものが見える」弟・幸太郎と、「見えない人の心」を戯作で表現したいおけい。しかし、祖父の原稿の清書を手伝うばかりで、肝心の自作戯作はまだ書けずにいた。
一方、幸太郎は奇談や幽霊譚を得意とする祖父の作品の挿絵を描き、その生々しさが大評判となっていた。
そんな折、大店の夫婦が心中する事件が発生。その後、夜な夜な幽霊が現れるという噂が広がる。親友に「戯作のネタになるかも」とそそのかされ、おけいは執筆意欲を燃やし、事件を探り始めるが……。
果敢なくなった人々、口を噤んだ人々の言葉を、おけいは物語に紡いでいく――。
人の業を超えた優しさが胸に染みる、感動の時代小説。

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

ここがポイント
著者の麻宮好(あさみや・こう)さんは、2020年「第1回日本おいしい小説大賞」応募作品『月のスープのつくりかた』でデビュー。2022年には『恩送り 泥濘の十手』第1回警察新人賞を受賞しました。『母子月 神の音に翔ぶ』など、親子の情や人の業と想いを描いた人情ものを得意とする新鋭作家です。

本作の舞台は文化元年(1804)。寛政の改革による厳しい弾圧を受けた黄表紙や洒落本に代わり、挿絵入りの読本が売れ始めた時代。
おけいは、火付けの少女、娘に折檻を続ける継母など、人々の胸の内にある悲しみや狂喜を戯作に描いていきます。

目次
巻の一 笑う娘
巻の二 泣く幽霊
巻の三 震える闇
巻の四 守る人

2025年2月25日 初版発行
本文366ページ

文庫書き下ろし

麻宮好|時代小説ガイド
麻宮好|あさみやこう|時代小説・作家群馬県生まれ。大学卒業後、会社員を経て、塾講師をつとめる。2020年、第1回日本おいしい小説大賞の応募作『月のスープのつくりかた』を改稿して、デビュー。2022年、『恩送り 泥濘の十手』で第1回警察小説新...

『大江戸艶(つや)捜査網 悪所廻り同心』

大江戸艶捜査網 悪所廻り同心 (コスミック時代文庫)沢里裕二(さわさと・ゆうじ)
コスミック出版・コスミック時代文庫

カバーデザイン:盛川和洋
カバー写真:AdobeStock

あらすじ
真木風太郎――元は南町奉行所の定橋掛同心だったが、女好きが祟り、ついには上役の娘を春画に描いてしまう。結果、風紀紊乱改め方同心、通称「悪所廻り同心」に“昇進”させられる。
今回の密命は、大川に出没する「夜鷹船」を追尾し、その背後に潜む巨悪を暴くこと。しかし、行く手を阻むのは、丸笠を被った田舎侍たち。彼らはなぜか方言を話す少女を追っていた――。
やがて、色街を牛耳ろうとする豪商と幕閣の陰謀が明らかになり……。
風太郎たちが仕掛ける奇策とは!?
淫と艶がほとばしる、痛快時代長篇!
シリーズ第2弾、開幕!

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

ここがポイント
著者の沢里裕二さんは、2012年に作家デビュー。同年 『淫府再興』 で第2回団鬼六賞優秀作を受賞(同賞は官能小説の新人発掘を目的とし、2年間のみ開催。第1回大賞は花房観音さん)。その後も 『極道刑事』 『処女刑事』 など、エンタメ性の高い警察官能小説を多数発表しています。
本作は、その特徴を時代小説に取り入れた痛快シリーズ 「大江戸艶捜査網」 の第2弾!
時は天保十一年(1840)師走。
風紀紊乱改め方の真木風太郎と、姉・お蜜、妹・お洋の「助平で助平でどうしようもない真木家の三姉弟妹」が、江戸の色事を取り締まるため、敵地に潜入。体を張って戦うエロティックかつ軽快な時代小説です。

目次
第一幕 夜鷹船
第二幕 金平糖
第三幕 やられ損
第四幕 帆掛け茶臼
第五幕 吉原加勢
第六幕 色散らし

2025年2月25日 初版発行
本文275ページ

沢里裕二|時代小説ガイド
沢里裕二|さわさとゆうじ|時代小説・作家青山学院大学卒業。2012年、『淫府再興』で、第2回団鬼六優秀作受賞。以後、官能小説を多数発表する。時代小説SHOW 投稿記事→沢里裕二の本(Amazonより)⇒時代小説作家リストへ戻る