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【新着本】安藤優一郎『蔦屋重三郎見るだけノート』2時間でわかる

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江戸のメディア王と商人文化の黄金期が2時間でわかる! 蔦屋重三郎見るだけノート|安藤優一郎・監修|宝島社

『江戸のメディア王と商人文化の黄金期が2時間でわかる! 蔦屋重三郎見るだけノート』(宝島社)安藤優一郎(あんどう・ゆういちろう)さんの『江戸のメディア王と商人文化の黄金期が2時間でわかる! 蔦屋重三郎見るだけノート』(宝島社)が、本棚に新たに加わりました。安藤さんは、『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』(PHP新書)をはじめ、多くの江戸に関する著作を手がけている歴史家です。

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺」の放送が始まり、蔦屋重三郎と彼の生きた江戸時代に興味を持った方も多いのではないでしょうか。しかし、蔦重関連書籍も数多く出版されているため、手軽に読めて使いやすい入門書を選ぶのは難しいですよね。

本書は、忙しいビジネスパーソンに向けた「見るだけノート」シリーズ(宝島社)の1冊。マーケティングやSDGs、ChatGPTなど、話題のテーマを2時間でざっくり理解できる同シリーズの最新作です。蔦屋重三郎と、彼が活躍した田沼意次の時代について、5章76項目に分けて基礎知識を解説した入門書となっています。

本の内容

186万部突破の大人気!「見るだけノート」シリーズ続刊。

2025年1月5日から放送スタートのNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華之夢噺~」で描かれる蔦屋重三郎とその時代をざっくり理解できる書籍です。
蔦屋重三郎、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった登場人物の織り成す人間模様、田沼意次、松平定信による政策、社会情勢を多角的に図解し、商人文化の黄金期を浮き彫りにします。

(『江戸のメディア王と商人文化の黄金期が2時間でわかる! 蔦屋重三郎見るだけノート』Amazon紹介文より抜粋・編集)

本書のポイント

マルチな才能の持ち主・平賀源内本書は見開き1テーマに絞り、本文を最小限に抑えたイラスト主体のレイアウトで、情報がすっきり頭に入る構成になっています。「田沼時代の到来と『蔦屋重三郎』の誕生」など、5章76項目が江戸時代の基礎知識を学ぶのにぴったりです。

たとえば、「高い識字率により商業出版が盛ん」の項では、寺子屋の教育によって江戸時代の庶民の識字率が高かったことを解説。多くの読者を必要とした商業出版の背景や、吉原の引手茶屋で育った重三郎が貸本屋として出版業界に足を踏み入れた経緯が紹介されています。

また、「歴史上多くの命を奪った国民病・脚気(かっけ)」では、重三郎の命を奪った脚気についても見開き2ページを使って解説。江戸時代に急増し、特に江戸で患者が集中した国民病として、その背景がわかりやすくまとめられています。

本書で注目すべきは、Chapter01「蔦重」誕生前夜の歴史と文化の章です。元禄から享保まで、重三郎が生まれる前の江戸の基礎知識をしっかり学ぶことができ、江戸時代の「常識」を理解した上で、蔦重に関する知識を深められる構成になっています。

大河ドラマの世界を手っ取り早く知りたい方に最適な1冊です。

今回取り上げた本


書籍情報

江戸のメディア王と商人文化の黄金期が2時間でわかる! 蔦屋重三郎見るだけノート
安藤優一郎・監修
宝島社
2025年1月28日第1刷発行

編集:山下孝子(株式会社ファミリーマガジン)
カバーイラストン:ぷーたく
カバーデザイン:別府拓(Q.design)

目次:
はじめに
Chapter01 「蔦重」誕生前夜の歴史と文化
Chapter02 田沼時代の到来と「蔦屋重三郎」の誕生
Chapter03 「蔦屋重三郎」を取り巻く人々
Chapter04 寛政の改革と出版規制の強化
Chapter05 「蔦屋重三郎」の死と化政文化
用語索引

本文171ページ

安藤優一郎|著作ガイド
安藤優一郎|あんどうゆういちろう|歴史家1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。主に江戸をテーマとして執筆・講演活動を展開。■時代小説SHOW 投稿記事『30の神社からよむ...