『神隠し 町医・栗山庵の弟子日録(二)』 『京都くれなゐ荘奇譚(五) 呪いは月夜に恋い惑う』
11月のPHP文芸文庫の新刊2冊が本棚に加わりました。文庫書き下ろし時代小説の俊英によるシリーズ第2作と、『後宮の烏』の著者による呪術幻想譚シリーズの第5弾です。
神隠し 町医・栗山庵の弟子日録(二)
知野みさき
PHP研究所・PHP文芸文庫
装丁:芦澤泰偉+明石すみれ
装画:山本祥子
凛は元津藩藩士の娘。家族を死に追いやった敵を追って江戸に出て、元伊賀者の町医者・千歳と出会い、弟子になります。千歳の一番弟子で男装の少女・佐助と三人が織りなす、医療時代小説の第2弾です。
あらすじ
身寄りのない凛は、元忍びで腕の良い町医者・千歳に弟子入りし、先輩弟子である隻腕の男装少女・佐助とともに学びを深めていく。佐助は、人買いに売られた過去から逃れるため少年のふりをしているが、凛もまた秘密を抱えており、深入りすることはできないでいた。そんな中、佐助に似た行方不明の息子を捜しているという若い武士が栗山庵を訪ねてくる――。
(カバー裏の説明文より抜粋・編集)
京都くれなゐ荘奇譚(五) 呪いは月夜に恋い惑う
白川紺子
PHP研究所・PHP文芸文庫
装丁:こやまたかこ
装画:げみ
「千年蠱(せんねんこ)」の呪いにより、「二十歳まで生きられない」と言われて育った澪は、京都の蠱師の下宿屋「くれなゐ荘」に暮らし、高校に通う巫女。古代から転生を繰り返す「千年蠱」として生まれ変わった高校生・凪高良と出会い、互いに惹かれ合う。澪は、蠱師たちと協力し邪霊を祓いながら、呪われた運命を変えようとするが……。呪術×転生×ファンタジーのシリーズ第5弾。
あらすじ
謎の少年・高良を生かし、自らも生き延びる道を模索する澪に、一筋の光明が見えてくる。もし「千年蠱」の呪いを別のものに転化できれば、高良を死なせずにすむかもしれない――。澪の言葉に希望を見出した高良は、何かを決意し、澪のもとを去る。兄の漣や仲間たちが見守る中、難題に果敢に挑む澪だが……。人気の呪術幻想譚シリーズ第5弾。
(カバー裏の説明文より抜粋・編集)