『天酒頂戴』｜平谷美樹｜小学館文庫
2024年11月1日から11月10日にかけて刊行される文庫新刊として、「2024年11月上旬の新刊（文庫）」の情報を公開しました。
今回注目するのは、平谷美樹（ひらや・よしき）さんによる歴史時代小説、『天酒頂戴』です。
1868年晩春。陸奥国南端の東堂藩で、大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、藩主・小笠原是信の命により、江戸屋敷の護衛を任される。江戸幕府が消滅し、東堂藩も新政府派か佐幕派かの決断を迫られるなか、幼い頃から共に過ごしてきた三人の意見は真っ向から対立する。やがて藩は新政府に従うことを決め、上野寛永寺周辺に集まる彰義隊の討伐命令が下されるが、隼人は彰義隊への加入を決意する。
戦場で互いに敵味方として再会することになった重蔵と隼人。激しい戦いの果て、左馬之助も巻き込んだ誤解と因縁が三人を激動の渦へと巻き込んでいく…。
侍としての誇りを抱き、新時代に葛藤する若者たちの熱き友情を描いた青春譚。（『天酒頂戴』（小学館文庫）Amazon紹介より編集）
著者の平谷美樹さんは、2000年に『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞し、2014年には「風の王国」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞しました。
SFやミステリー、ホラーも得意とされますが、『大一揆』や『虎と十字架 南部藩虎騒動』などで、歴史・時代小説の分野でも多くの優れた作品を発表してきました。
本作は、著者にとって記念すべき100冊目の作品です。晩秋の夜、幕末維新を舞台にしたこの歴史小説の世界に浸ってみませんか？
時代小説●2024年11月上旬の新刊情報（文庫）
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2024.10.30
■今回ご紹介した本
平谷美樹｜時代小説ガイド
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2017.07.02
