2024年3月16日(土)に、千葉市花見川保健福祉センターで開催された、「千葉ともこ先生講演会」を会場で聞いてきました。
この講演会は、千葉市みずほハスの花図書館の開館7周年記念として企画されたもので、ご先祖様が千葉市と所縁があり、この3月に文庫で『戴天』、単行本で『火輪の翼』を上梓され、中国時代エンターテインメント小説で活躍されている作家の千葉ともこさんを講師にお招きしたとのこと。
そういえば、千葉市にある千葉神社の神紋も月星紋が使われています。
講演会では、講師の自己紹介、中華エンターテインメントの魅力、作品紹介について、笑いを誘うところも織り交ぜて、明快に流れるようにお話しされて、1時間半があっという間に過ぎました。
講演会には、中華エンターテインメントの分野で活躍されている、中華ファンタジー「金椛国春秋」シリーズが大人気の篠原悠希さん、『後宮の木蘭』をはじめとする後宮ものキャラクター文芸の朝田小夏さん、中国青春時代ミステリーの傑作、strong>『泣き娘』の小島環さん、そして、青春小説『もののふうさぎ!』で第6回文芸社文庫NEO小説大賞優秀賞を受賞してデビューしたばかりの坂井のどかさんも加わり、自作について語られました。
坂井さんは、中国の歴史に詳しく、今後、この分野での活躍が期待されています。
また、千葉市みずほハスの花図書館では、千葉さんの作品の装画と扉絵のイラスト展も2024年3月19日(火)まで開催されています。
雑誌連載中のの「飲中八仙歌」シリーズ(「小説新潮」掲載)を担当されている立原圭子さんと「神獣」シリーズ(「オール讀物」掲載)の名司生(なつき)さんも来場されていました。
講演を聞いて、安史の乱三部作をはじめ、魅力に満ちた中華エンターテインメントの沼にどっぷりとはまってみたくなりました。小説家千葉ともこができるまでのストーリーも楽しみました。
講演の模様は、You Tubeでライブ配信もされました。(アーカイブは2024年9月30日までの期間限定公開)
講演の終わりには、千葉さんをはじめ、来場されていた作家の先生方によるサイン会も行われました。楽しいお話がたっぷり聞けたうえに、素敵な作家のみなさんにお目にかかれて、サイン本までゲットできて、たとえようのない幸福感に包まれて帰路につきました。
■今回取り上げた本