『裁判官 三淵嘉子の生涯』|伊多波碧|潮文庫
2024年3月1日から3月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2024年3月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。
今回注目の作品は、伊多波碧(いたばみどり)さんの初の評伝小説、『裁判官 三淵嘉子の生涯』です。
嘉子は、明治大学専門部女子部で学び、日本初の女性弁護士の一人となる。世間からも注目をされていたが、戦争に突入する時代に弁護士となった嘉子は、活躍の場を得られないまま終戦を迎える。
戦争で全てを失った彼女に残されたのは、かつて学んだ法律の知識だけだった。多くの困難を乗り越え、念願の裁判官に就任した嘉子と彼女を慕う仲間たちは、苦境から抜け出せない人々を救うために、政治の力だけでは解決できない問題に向き合っていく。(『裁判官 三淵嘉子の生涯』(潮文庫)Amazonの内容紹介より)
2024年春の朝ドラ「虎に翼」の主人公のモデルとなった「三淵嘉子(みぶちよしこ)」
日本で女性初の弁護士、裁判所長となった、彼女の人生を綴った評伝小説です。
江戸人情小説「名残の飯」シリーズ(光文社文庫)で、12回日本歴史時代作家協会賞シリーズ賞を受賞した著者の新境地。
本書で朝ドラの予習もばっちり。
毎朝が楽しくなりそうです。
文庫●2024年3月上旬の新刊情報
時代小説●文庫新刊情報|2024年3月上旬の新刊(1日→10日) 2024年3月1日から3月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →...
■今回ご紹介した本
伊多波碧|時代小説ガイド
伊多波碧|いたばみどり|時代小説・作家 新潟県生まれ。信州大学卒業。2001年、作家デビュー。 2005年、文庫書き下ろし時代小説集『紫陽花寺』を刊行。 2023年、「名残の飯」シリーズで、第12回日本歴史時代作家協会賞シリーズ賞を受賞。 ...