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「2022年12月下旬の新刊(文庫)」をアップ

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『我は景祐  幕末仙台流星伝』|熊谷達也|新潮文庫

我は景祐  幕末仙台流星伝2022年12月21日から12月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年12月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、新潮文庫から刊行される、熊谷達也(くまがいたつや)さんの『我は景祐  幕末仙台流星伝』を取り上げてみました。
著者は仙台市出身で、1997年『ウエンカムイの爪』で作家としてデビューし、2004年、マタギを描いた『邂逅の森』で、第17回山本周五郎賞と第131回直木賞のダブル受賞を果たします。現在も仙台市に在住です。

8世紀の陸奥で大和朝廷に敢然と牙を剥いた男・呰麻呂(あざまろ)を描いた『荒蝦夷(あらえみし)』のような歴史時代小説も書いています。

仙台藩にもおぬしのような切れ者がいるとはな――。桂小五郎にそう言わしめた若き藩士・若生文十郎景祐。六尺の長身に柔和な瞳、豪胆でいて細心な気質は自藩を真摯に憂えていた。鳥羽伏見の戦いの後、朝敵・会津藩追討を命じられた仙台藩は窮地に。会津進攻を唱える世良修蔵殺害を機に藩士たちは奥羽越列藩同盟を導き、戊辰戦争へとひた走ってゆく。幕末の新たな英雄を描く感涙の時代長編。

(『我は景祐  幕末仙台流星伝』(新潮文庫)Amazonの内容紹介より)

著者の作品の特長に、地元である東北・仙台に根差した作品が多いことが上げられます。本書では、幕末の仙台藩で、玉虫左太夫とともに佐幕派を率いた若生文十郎景祐(かげすけ)を主人公に、その生き様をドラマチックに描いています。

本書で、佐幕派として奥羽越列藩同盟を実現させた、大藩仙台藩の視点から幕末維新を俯瞰してみたくなりました。

文庫●2022年12月下旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2022年12月下旬の新刊(21日→月末)2022年12月21日から12月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。→新刊情報リス...

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『我は景祐  幕末仙台流星伝』(熊谷達也・新潮文庫)
『荒蝦夷』(熊谷達也・集英社文庫)

熊谷達也|時代小説リスト
熊谷達也|くまがいたつや|作家1958年生まれ。宮城県仙台市出身。東京電機大学理工学部卒業。1997年、『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。2000年、『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞を受賞。2004年...