『傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説』|芥川龍之介・池波正太郎・滝口康彦・南條範夫・火坂雅志・山田風太郎・山本周五郎|宝島社文庫
宝島社の「この時代小説がすごい!」レーベルの文庫、『傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説』(宝島社文庫)の見本が届きました。
手に取ったとき、獅子猿さんが描く家康がクールでドキッとしました。
芥川龍之介さん、山本周五郎、池波正太郎さん、山田風太郎さんといった文豪、巨匠といった大御所が家康を描いた小説を所載した歴史時代小説の短編アンソロジーです。
『傑作! 名手たちが描いた小説・鎌倉殿の世界』に続き、本書巻末の解題で、各作品の初出や読みどころに執筆させていただきました。
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の主人公は徳が家康。三河の土豪・松平家の子に生まれた家康だったが、幼少期は織田家・今川家の人質として育ち、松平家を継いだあとも今川、武田、織田といった勢力に翻弄され続けた。天下を平定した豊臣秀吉に臣従しつつも、最終的には豊臣家を滅ぼし、江戸幕府を開いた家康。波乱に満ちた生涯を送った家康とその家臣たちの姿を描いた歴史時代小説アンソロジー。
(『傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説』カバー裏面の説明文より)
隆慶一郎さんの『影武者徳川家康』に影響を与えた、衝撃的な家康影武者説を扱った南條範夫さんの「願人坊主家康」、武田家との緊張が高まる中で、徳川家康配下の若武者たちの戦いと愛を描いた山本周五郎さんの「御馬印拝借」など、短編としても楽しめる作品が収められています。
大坂夏の陣で戦死した塙団右衛門を描いた、芥川龍之介の「古千屋」も印象に残る一編。
文豪たちの描いた家康像は、歳月が経過しても色褪せることなく、鮮やかに目の前に浮かび上がってきます。
「どうする家康」の放送にあわせて読んでほしい歴史時代小説集です。
傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説
この時代小説がすごい!
芥川龍之介・池波正太郎・滝口康彦・南條範夫・火坂雅志・山田風太郎・山本周五郎
宝島社・宝島社文庫
2022年11月19日第1刷発行
カバーイラスト:獅子猿
カバーデザイン:門田耕侍
●目次
願人坊主家康 南條範夫
御馬印拝借 山本周五郎
決死の伊賀越え――忍者頭目服部半蔵 滝口康彦
馬上の局 火坂雅志
決戦関ケ原 徳川家康として 池波正太郎
倒の忍法帖 山田風太郎
古千屋 芥川龍之介
本文283ページ
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『傑作! 文豪たちの『徳川家康』短編小説』(芥川龍之介、池波正太郎、滝口康彦、南條範夫、火坂雅志、山田風太郎、山本周五郎・宝島社文庫)
『傑作! 名手たちが描いた小説・鎌倉殿の世界』(安部龍太郎、山本周五郎、岡本綺堂、火坂雅志、永井路子、坂口安吾・宝島社文庫)