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【ご恵贈】森明日香さん『写楽女』

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『写楽女』|森明日香|角川春樹事務所

写楽女森明日香(もりあすか)さんの長編時代小説、『写楽女(しゃらくめ)』(角川春樹事務所)をご恵贈いただきました。

プロフィールによると、著者は、2010年より恋愛小説の電子書籍を配信し、2017年、「お稽古日和」で第16回湯河原文学賞最優秀賞を受賞。2022年、本書にて第14回角川春樹小説賞を受賞してデビューした、新進気鋭の小説家です。

角川春樹小説賞は、歴史時代小説と相性がよく、注目の新人の登竜門です。
過去の受賞者には、長谷川卓さん(第2回)、鳴神響一さん(第6回)、佐々木功さん(第9回)、今村翔吾さん(第10回)ら錚々たる時代作家らがいて、知野みさきさん(第4回)や櫻部由美子さん(第7回)も受賞作こそ時代小説ではありませんが、その後、人気時代小説を書かれています。

昨年、『駆ける 少年騎馬遊撃隊』で受賞した稲田幸久さんの活躍も記憶に新しいところです。

寛政六年(一七九四)の春。日本橋通油町にある地本問屋「耕書堂」は錦絵を求める客で賑わっていた。女中として働くお駒はそんな店の様子を誇らしく思いながら、買い物に出ようとしたとき、店の中に入って行く一人の男を見かける。その男は、写楽と名付けられた新しい絵師だった。
五月興行が始まると同時に、「耕書堂」の店頭に写楽の役者絵が並ぶと、江戸の町に衝撃が走った。それは、今まで誰も見たことのない役者絵だった。賛否入り混じる評判の中、店主の蔦屋重三郎に呼ばれたお駒は、次の興行で出す写楽の絵を手伝ってほしいと言われ――。

(カバー袖の説明文より)

写楽は、その正体や誰も見たことのない大胆な構図の絵の秘密など、ミステリーの要素がいっぱいで、これまで多くの作家が描いてきて、いずれもが独自の視点で、絵師の素顔に迫っています。

本書は、江戸の絵師、写楽を描いた時代小説です。
「耕書堂」に女中として働くお駒を主人公に、どんな写楽に出会え、その役者絵の謎を解いていくのか、胸が高鳴りワクワクします。

↓ レビューはこちら

幻の絵師写楽に恋心を抱く女と、時代を超える浮世絵の物語
『写楽女』|森明日香|角川春樹事務所 森明日香(もりあすか)さんの長編時代小説、『写楽女(しゃらくめ)』(角川春樹事務所)を紹介します。 東洲斎写楽は、寛政六年(1794年)五月から翌年の寛政七年(1795年)一月にかけての約10カ月という...

写楽女

森明日香
角川春樹事務所
2022年10月18日第一刷発行

装画:卯月みゆき
装幀:五十嵐徹(芦澤泰偉事務所)

●目次
第一章 新しい絵師
第二章 分かれた反響
第三章 挑む夏
第四章 負け戦
第五章 別れ
第六章 晩年

本文245ページ

本書は第十四回角川春樹小説賞受賞作品。

■Amazon.co.jp
『写楽女』(森明日香・角川春樹事務所)
『駆ける 少年騎馬遊撃隊』(稲田幸久・角川春樹事務所)

森明日香|時代小説ガイド
森明日香|もりあすか|小説家 1967年生まれ。福島県福島市出身。弘前大学卒業。 2017年、「お稽古日和」で第16回湯河原文学賞最優秀賞を受賞。 2022年、『写楽女』で第14回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。 2024年、『おくり絵師』...