『麻阿と豪』|諸田玲子|PHP研究所
諸田玲子さんの長編歴史小説、『麻阿と豪(まあとごう)』(PHP研究所)をご恵贈いただきました。
今月は読みたいと思っていた歴史時代小説をご献本いただくことが続いて、大変うれしく、ありがたく思っております。
順次読み進めて、読了後に改めて作品紹介をしたいと思います。しばし、お待ちください。
本書は、戦国大名前田利家の二人の娘、麻阿と豪を主人公に描いた戦国時代小説です。
柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいた麻阿は、豊臣秀吉に攻められた城から命からがら逃げ出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、豊臣秀吉の妻になるという運命だった。一方、秀吉の養女となった妹の豪は、蝶よ花よと育てられ、幸せな人生を送っていたのだが、関ケ原の合戦を機に運命が暗転する。戦国の世を生きる姫たちが、実家のため、子供のために敵地に乗り込み、挫けず、前を向いていく姿を活き活きと描く。
(カバー帯の説明文より)
麻阿は、前田利家の三女で、柴田勝家の猶子、佐久間十蔵の許婚として北ノ庄城で暮らしていましたが、賤ヶ岳の戦いで柴田勝家が敗れると、侍女の阿茶子の手引きで城を出て、前田家に戻りました。
一方、前田利家の四女豪は、秀吉の養女となって溺愛され、岡山の戦国大名の宇喜多秀家の妻として嫁ぎます。
対照的な人生を送る二人が、やがて、関ヶ原の合戦を機に運命が一変します。
実家の前田家や我が子を守るために、ときにはバディとなって、苦境に立ち向かい前に進んでいきます。
二人の姫を通じて、女の目から乱世を活写してゆく物語です。
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麻阿と豪
諸田玲子
PHP研究所
2022年10月17日第1版第1刷発行
装丁:芦澤泰偉
装画:水口理恵子
●目次
第一章 北ノ庄〈麻阿〉
第二章 聚楽第〈豪〉
第三章 伏見〈麻阿〉
第四章 大坂〈豪〉
第五章 京〈麻阿と豪〉
第六章 伊豆国下田〈麻阿〉
第七章 金沢〈麻阿〉
本文346ページ
月刊文庫『文蔵』2021年4月号~2022年5月号の連載に、加筆修正したもの。
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『麻阿と豪』(諸田玲子・PHP研究所)