『烈風ただなか』|あさのあつこ|角川文庫
2022年1月21日から1月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年1月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました
今回は、あさのあつこさんの、青春時代小説、『烈風ただなか』(角川文庫)を取り上げてみました。
江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、藩校から郷校「薫風館」に転学、自由な気風を謳歌していた。その「薫風館」で陰謀が起きる。かつての学友たちが斬殺され、その真相を知った学友だった瀬島が自害。中老である彼の父も罷職となった。真実を知るはずの新吾の父は、事件後何事もなかったかのように妾宅に住み、そして二年が過ぎようとしていた。
新吾は元服を迎え、親友の栄太は江戸へ遊学し同じく同輩の弘太郎には嫁取りの話が来ている。ゆっくりと時が進んでいたある日、弘太郎の近所で太刀傷の死体を見たと証言した隠居の老人が事故死する。同時に、弘太郎の許嫁の八千代が不自然に新吾の姓「鳥羽」に対し戦く。そして、突然栄太が謎の理由で帰郷する。かつての陰謀から再び不穏な気配がわき起こる。熱い「青春時代小説」!(『烈風ただなか (角川文庫)』Amazonの内容紹介より)
本書は、『薫風ただなか』に続く、「○風ただなか」シリーズの第2弾です。
現代小説ばかりでなく時代小説においても、青春小説の名手である著者が、大人への一歩を踏み出した少年たちをドラマチックに瑞々しい筆致で描いていきます。
文庫●2022年1月下旬の新刊
時代小説●文庫新刊情報|2022年1月下旬の新刊(21日→月末) 2022年1月21日から1月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。 新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。 →新刊情報リス...
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『薫風ただなか』(あさのあつこ・角川文庫)第1作
『烈風ただなか』(あさのあつこ・角川文庫)
あさのあつこ|時代小説ガイド
あさのあつこ|時代小説・作家 1954年、岡山県生まれ。青山学院大学を卒業後、小学校講師を経て作家デビュー。 1997年、『バッテリー』で野間児童文芸賞を受賞。 1999年、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞を受賞。 2005年、『バッ...